巫女よりー神社の拝礼作法についてー
こんにちは、十日恵比須神社の巫女です。この「神職と巫女のお便り」では神社に関する話題から、私たちが日々奉仕をする中で感じることなど、様々な記事を掲載いたします
今回は神社の拝礼作法「二礼二拍手一礼」についてお話ししたいと思います。
神社の参拝作法は時代とともに変化してきており、明治八年に編まれた神社祭式に再拝拍手という形が制定され、これを基本に現在は「二礼二拍手一礼」という参拝作法が慣例化されました。
二礼二拍手一礼の作法は以下の通りです。
一、まず神前に進み軽く一礼を致します。(これから参拝をさせていただきますというお気持ちをお込めください)
一、次に二度深く礼を致します(二礼)
一、両手を胸高に合わせ肩幅まで開き、手を二度打ちます(二拍手)
一、結びに一度深い礼を致します。(一礼)
そして神前から退くときも、参拝をさせていただいた感謝の意を込め、軽く一礼をします。
作法については、具体的な作法の前提にある意味(=動作の中に込める心)を理解することが重要とされています。
礼は、現代では敬礼作法の一つとして行われており、日常生活でも感動や感謝の表現として無意識に行われています。また拍手は、古くから我が国独自の拝礼作法として、神様を敬い拝む時に用いられています。
このように私たちの先祖は、御神威をいただくために神社へお参りをし、神様に失礼のないよう皆で心を一つにして作法を整え、自ら「心身の浄化」に努めていたのではないでしょうか。
私たち巫女も、日々皆様のご多幸をお祈りし、ご奉仕致しております。参拝者様の願いが滞ることなく大神様へ届きますように、一つ一つの作法を大切に行っております。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。