1. HOME
  2. 神職と巫女からのお便り
  3. 巫女より
  4. 巫女よりー大祓式についてー

巫女よりー大祓式についてー

こんにちは、十日恵比須神社 巫女です。この「神職と巫女のお便り」では神社に関する話題から、私たちが日々奉仕をする中で感じることなど、様々な記事を掲載致します。

今回は「大祓式」についてのお話でございます。

この行事は日本神話にみられる伊邪那(いざな)(ぎの)(みこと)禊祓(みそぎはらえ)を起源とし、宮中においても古くから大祓の神事が行われてきました。

中世以降からは各神社で毎年の行事として普及し、現在では多くの神社で恒例式として執り行われています。

私たちは日々生活の中で、悲しんだり苦しんだり、人の様々な感情(=念)に触れております。また風邪や病気で体調を崩してしまうことは、神様からいただいている身体を痛めていることになります。神道ではこれらを「罪穢(つみけが)れ」と申しまして、知らず知らずのうちに身体に溜まってしまうものとされています。

大祓式はその罪穢れを祓い清め、本然の姿(=清らかな心、正直な心)に立ち直ることを目的としています。

6月30日「水無月大祓式」と12月31日「師走大祓式」の年に2回行われ、人形(ひとがた)・車形に息を吹きかけて、半年間の罪穢れをこれに移し、この先も何事もなく無病息災で過ごせますよう、神事にてお祓い致します。

大祓式当日は、神職による大祓詞奏上と、ご参列された皆様とともに(きり)(ぬさ)(半紙と麻を切ったもの)を用いてお祓いを致します。どなたでもご参列いただけますので、詳しくは社務所までお越しください。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

関連記事