巫女よりー大祓式についてー
こんにちは、十日恵比須神社 巫女です。この「神職と巫女のお便り」では神社に関する話題から、私たちが日々奉仕をする中で感じることなど、様々な記事を掲載致します。
今回は「大祓式」についてのお話でございます。
この行事は日本神話にみられる伊邪那岐命の禊祓を起源とし、宮中においても古くから大祓の神事が行われてきました。
中世以降からは各神社で毎年の行事として普及し、現在では多くの神社で恒例式として執り行われています。
私たちは日々生活の中で、悲しんだり苦しんだり、人の様々な感情(=念)に触れております。また風邪や病気で体調を崩してしまうことは、神様からいただいている身体を痛めていることになります。神道ではこれらを「罪穢れ」と申しまして、知らず知らずのうちに身体に溜まってしまうものとされています。
大祓式はその罪穢れを祓い清め、本然の姿(=清らかな心、正直な心)に立ち直ることを目的としています。
6月30日「水無月大祓式」と12月31日「師走大祓式」の年に2回行われ、人形・車形に息を吹きかけて、半年間の罪穢れをこれに移し、この先も何事もなく無病息災で過ごせますよう、神事にてお祓い致します。
大祓式当日は、神職による大祓詞奏上と、ご参列された皆様とともに切幣(半紙と麻を切ったもの)を用いてお祓いを致します。どなたでもご参列いただけますので、詳しくは社務所までお越しください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。