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神職よりー日供祭についてー

こんにちは、十日恵比須神社 神職です。

この「神職と巫女からのお便り」では神社に関するお題から、私たちが日々奉仕をする中で感じることなど、様々な記事を掲載致します。

今回は「日供祭」についてお話させていただきます。

日供祭は一日の始めに神様へお供え物をし、皇室の弥栄と国家安泰、そして崇敬者の皆様のご健勝をお祈りするお祭りです。

当社では、日常の罪穢れをお祓いする大祓詞の奏上とともに、神職が毎朝奉仕致しております。

日供祭を奉仕するにあたって、まずは御本殿の清掃から始めます。

これは神様がいらっしゃる御神域を清浄に保つため、毎朝必ず行います。

装束を着る前には潔斎(けっさい)を行い、水をかぶって心身を清めます。

これら全ての準備を整えてから、はじめて日供祭にのぞみます。

早朝の境内は深々としていて、作法をする中で装束が擦れる音、歩行の際に床がきしむ音、自分自身の呼吸の音だけが聴こえるような、静寂に包まれた空間になります。このような神聖な気持ちで奉仕できることは、大変ありがたいことだと毎度感じているところでございます。

神社で行われるお祭りは様々ございますが、全てのお祭りにおいて神様に「感謝の誠」を捧げるというところを最も大切にしております。

この「感謝の誠」を一年に一度大々的に(=大祭)、月々に(=月次祭)、そして日ごとに(=日供祭)神様へお伝え申し上げるというのが、神社が大切に守ってきたもの、日本人の精神そのものだと思います。私も神職として使命感をもって、これからも神明奉仕に努めて参ります。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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